マンションの屋上にコンクリート保護層のあるアスファルト防水が施工されている場合、建築改修工事監理指針によれば、改修工事の計画として最も適切なものは、次のうちどれか。
正答4
解説
正解は4。
建築改修工事監理指針に基づく、コンクリート保護層のあるアスファルト防水の改修工法の選び方を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 塗膜防水は低温下では硬化不良などを起こしやすく、冬季に外気温の著しい低下が予想されるときの施工には適しません。
また、保護層と防水層をすべて撤去すると工期も長くなり、撤去中の漏水リスクも高まります。
低温が予想される条件で「塗膜防水を施工する」とする点が不適切です。
2:× 常温粘着工法による改質アスファルトシート防水は防水性能を回復するためのもので、それ自体で断熱性能を向上させるものではありません。
最上階住戸の断熱性能の向上が目的であれば、断熱材を組み込んだ断熱工法を選ぶ必要があるので、目的と工法が合っていない点が不適切です。
3:× 既存保護層と防水層を撤去すると、撤去費用や廃材処分費がかかり、騒音・振動も大きくなります。
さらに熱工法は溶融アスファルトを用いるため煙や臭気が発生し、居住者の環境を悪化させます。
「工事費用を削減し、居住者に対する施工時の環境を改善するため」という目的に反している点が不適切です。
4:○ 既存保護層(立上り部等を除く)を撤去せずに下地調整を行い、その上にウレタンゴム系塗膜防水を施工する方法は、撤去工事を省略できるので施工期間の短縮につながり、適切です。
【ポイント】
改修工法は「撤去するか・かぶせるか」で工期・費用・騒音が大きく変わります。
熱工法は煙・臭気、塗膜防水は低温・降雨に弱い、という工法ごとの弱点をセットで押さえましょう。