正答4
解説
正解は4です。
血漿中の重炭酸イオン(HCO3−)は、体内の酸を中和する主要な緩衝物質です。
HCO3−が高くなるのは、代謝性アルカローシスか、呼吸性アシドーシスに対して腎臓が代償的にHCO3−を再吸収している場合です。
【選択肢別解説】
1:× 過換気では二酸化炭素が過剰に排出され、呼吸性アルカローシスになります。
腎臓はHCO3−を排泄して代償するため、HCO3−は低下します。
2:× 腎不全では酸(水素イオン)を排泄できず、代謝性アシドーシスになります。
HCO3−は中和に消費されて低下します。
3:× 重篤な1型糖尿病では、糖尿病ケトアシドーシスで代謝性アシドーシスになります。
ケトン体の中和にHCO3−が消費され低下します。
4:○ 慢性的な換気障害では二酸化炭素がたまり、呼吸性アシドーシスになります。
腎臓がHCO3−の再吸収を増やして代償するため、HCO3−は基準値より高くなります。
【ポイント】
HCO3−の基準値は約22〜26 mEq/Lです。
COPDなどによる慢性の呼吸性アシドーシスでは、腎性代償によりpHが基準範囲近くに保たれることがあります。