正答4
解説
正解は4です。
腎機能の指標である糸球体濾過量(GFR)の推定に用いる物質を問う問題です。
設問は「生体内物質」を問うており、体内で自然に産生される物質から選びます。
【選択肢別解説】
1:× 尿素は、蛋白質の摂取量や脱水などの影響を受けやすく、尿細管で一部が再吸収されます。
腎機能の目安にはなりますが、GFRの推定式に用いる物質ではありません。
2:× イヌリンは、GFRを最も正確に測定できる物質です。
しかし体外から静脈内に投与する物質であり、生体内物質ではありません。
3:× ビリルビンは、ヘモグロビンの分解産物で、肝機能や溶血の指標です。
GFRの推定には用いません。
4:○ クレアチニンは、筋肉で産生され、糸球体で濾過されてほとんど再吸収されずに尿中に排泄されます。
この性質から、血清クレアチニン値と年齢、性別から推算GFR(eGFR)を計算します。
5:× パラアミノ馬尿酸は、腎血漿流量の測定に用いる物質です。
体外から投与する物質で、GFRの推定には用いません。
【ポイント】
eGFRは慢性腎臓病(CKD)の重症度分類に用いられ、60 mL/分/1.73m²未満が3か月以上続くとCKDと診断されます。
筋肉量の少ない高齢者などでは、シスタチンCを用いた推算も行われます。