正答2
解説
正解は2です。
肩関節前方脱臼の型を、受傷機転と固定肢位から判断する問題です。
肩関節外転・伸展で手を衝くと、上腕骨頭が前方へ押し出されます。
脱臼した骨頭の位置によって、弾発性固定の肢位や上腕の見かけの長さが異なります。
【選択肢別解説】
1:× 腋窩脱臼では、骨頭が関節窩の下方(腋窩)へ転位します。
上腕は挙上位で固定され、上腕は短縮ではなく延長して見えるのが特徴です。
2:○ 鎖骨下脱臼が考えられます。
骨頭が烏口下よりさらに内上方の鎖骨下へ転位し、上腕は強い外転位で固定されます。
骨頭が上内方へ移動するため、上腕は短縮して見えます。
本例の水平位での弾発性固定と上腕の短縮に一致します。
3:× 肩峰下脱臼は後方脱臼の型です。
上腕は内旋位で固定され、肩の前方が平らになり後方が膨隆します。
外転・伸展での受傷や水平位の固定とは一致しません。
4:× 烏口下脱臼は肩関節脱臼で最も多い型です。
上腕は軽度外転(約30度)・内旋位で弾発性固定され、水平位にはなりません。
【ポイント】
前方脱臼は骨頭の位置で烏口下(最多)・鎖骨下(上腕短縮)に分かれます。
下方脱臼の腋窩脱臼は上腕の延長、後方脱臼の肩峰下脱臼は内旋位固定が特徴です。