60歳の男性。
糖尿病で1日4回インスリン注射を行っている。
施術中に眠気を訴え生あくびをするようになった。
皮膚は湿潤し、頻脈が認められた。
まず行うべきことはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
インスリン注射中の糖尿病患者に、眠気・生あくび・皮膚の湿潤(冷汗)・頻脈がみられています。
これは低血糖の症状です。
発汗や頻脈は血糖を上げようとする交感神経の反応で、眠気やあくびは脳へのブドウ糖不足による症状です。
【選択肢別解説】
1:× 昼寝をさせるのは誤りです。
低血糖が進むと意識障害やけいれんを起こすおそれがあり、眠らせて様子をみると発見が遅れます。
2:× 飲水だけでは不十分です。
水には糖分が含まれないため、低血糖を改善できません。
3:○ 砂糖を服用させるのが、まず行うべき対応です。
糖分をとって速やかに血糖値を上げることで、低血糖の症状が改善するためです。
4:× インスリンの自己注射は誤りです。
インスリンは血糖値をさらに下げるため、低血糖を悪化させてしまいます。
【ポイント】
低血糖時には、ブドウ糖10gまたは砂糖20g程度をとらせ、15分ほどで改善するかを確認します。
α-グルコシダーゼ阻害薬を服用中の人には、砂糖ではなくブドウ糖を用います。