35歳の男性。
7月の日曜日に会社の野球チームの練習に参加していた。
当日は晴天で気温32℃、湿度80%であった。
守備中に頭痛と倦怠感を訴えて倒れ、救護室に運ばれた。
意識はあるが、体は熱く、多量の発汗を認めた。
正しい対応はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
高温多湿の環境での運動中に、頭痛・倦怠感・多量の発汗がみられ、意識は保たれています。
大量の発汗で水分と塩分が失われた熱中症(中等症の熱疲労)と考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 酸素吸入は優先される対応ではありません。
この状態の原因は脱水と体温上昇であり、酸素不足ではないためです。
2:× 身体を毛布で温めるのは誤りです。
体温を下げることが必要であり、涼しい場所へ移して衣服をゆるめ、身体を冷やします。
3:× ブドウ糖の補給だけでは不十分です。
汗で失われたのは水分とナトリウムなので、糖だけでは脱水と電解質の不足を補えないためです。
4:○ ナトリウムを含んだ水分を補給するのが正しい対応です。
汗で失われた水分と塩分を経口補水液やスポーツドリンクで補い、脱水と低ナトリウム血症を防ぐためです。
【ポイント】
熱中症の初期対応は「涼しい場所へ移す・身体を冷やす・水分と塩分を補給する」です。
意識障害があり自力で飲めない場合は、無理に飲ませず直ちに救急搬送します。