正答3
解説
正解は3です。
脳梗塞の発症から6か月が経過し、利き手の右手に重度の麻痺が残っている症例です。
麻痺の回復の多くは発症後3〜6か月でほぼ頭打ちになるため、生活の自立に向けた方針の切り替えが必要です。
【選択肢別解説】
1:× 麻痺が回復するまで右手の機能訓練だけを続けるのは不適切です。
発症6か月を過ぎた重度の麻痺は大きな回復が期待しにくく、食事の自立が遅れてしまうからです。
2:× 右手で自助具を用いた食事動作訓練は不適切です。
自助具は、ある程度の随意運動が残っている場合に動作を補うものです。
重度の麻痺では、自助具を使っても実用的な食事動作は困難です。
3:○ 左手で食事動作訓練を行うのが適切です。
健側の左手に利き手を交換する利き手交換訓練により、食事動作の自立を目指します。
4:× 介助で食事するように家族に指導するのは不適切です。
健側の左手で自力摂取できる可能性があるのに、初めから介助に頼ると自立の機会を奪うことになります。
【ポイント】
回復が頭打ちとなった重度の麻痺手に対しては、健側を活用する「代償的アプローチ」で生活の自立を図ります。
利き手側の重度麻痺では、利き手交換訓練が代表的な方法です。