正答1
解説
正解は1です。
正常圧水頭症の病態、画像所見、治療を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 正常圧水頭症は、髄液が脳室内に過剰に貯留した状態です。
髄液の吸収がうまくいかず、脳室が拡大します。
高齢者に多く、歩行障害、認知症、尿失禁が三徴です。
2:× 脳室は縮小するのではなく、拡大がみられます。
CTやMRIで、脳室が大きく広がっていることが確認されます。
3:× 正常圧水頭症は、頭蓋内圧亢進を伴いません。
髄液は過剰にありますが、腰椎穿刺で測った髄液圧は正常範囲にあります。
名前の「正常圧」はこのことを表しています。
4:× 治療は浸透圧利尿薬の点滴ではなく、シャント手術です。
脳室や腰部のくも膜下腔から腹腔へ管を通して、余分な髄液を流す手術(脳室腹腔シャント術など)を行います。
浸透圧利尿薬は、脳浮腫などで頭蓋内圧が高まったときに用いる薬です。
【ポイント】
正常圧水頭症は、手術で症状が改善しうる「治る認知症」として知られています。
三徴のうち、最初に現れやすいのは歩行障害です。