正答4
解説
正解は4です。
肝硬変で起こる症状と、その病態生理を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 食道静脈瘤は、門脈圧の低下ではなく亢進によってできます。
肝臓が硬くなって門脈の血液が流れにくくなり、食道などの側副血行路に血液が回るためです。
2:× 浮腫は高たんぱく血症ではなく、低たんぱく血症(低アルブミン血症)で起こります。
肝臓でのアルブミン合成が減ると、血液の膠質浸透圧が下がり、水分が組織にしみ出します。
3:× 黄疸は、血中ビリルビンの減少ではなく増加によって起こります。
肝臓がビリルビンを処理して胆汁へ排泄する働きが落ちるためです。
4:○ 肝性脳症は、アンモニア処理能力の低下によって起こります。
肝臓はアンモニアを尿素に変えて無毒化します。
この働きが落ちると血中アンモニアが増え、意識障害や羽ばたき振戦などの肝性脳症が生じます。
【ポイント】
肝硬変の症状は、肝細胞の機能低下(黄疸、浮腫・腹水、出血傾向、肝性脳症)と、門脈圧亢進(食道静脈瘤、脾腫、腹壁静脈怒張)に分けて整理しましょう。