正答1
解説
正解は1です。
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH:adrenocorticotropic hormone)の過剰と、それに関連する疾患の区別を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ クッシング病は、下垂体の腺腫がACTHを過剰に産生する疾患です。
ACTHが副腎皮質を刺激し続けるため、コルチゾールが過剰になります。
2:× クッシング症候群は、原因を問わずコルチゾールが過剰になった状態の総称です。
副腎腺腫などでコルチゾールが直接過剰に分泌されるものも含み、ACTHの過剰産生に限りません。
本問ではACTH過剰を直接の原因とするクッシング病が、より適切な答えになります。
3:× アジソン病は、副腎皮質そのものが障害されて副腎皮質ホルモンが不足する疾患です。
ホルモンの過剰ではなく欠乏であり、ACTHはむしろ上昇します。
4:× 尿崩症は、下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモン(ADH:バソプレシン)の不足や作用不全で起こる疾患です。
ACTHとは関係がなく、多尿・口渇が主な症状です。
【ポイント】
「クッシング病」は下垂体のACTH産生腫瘍に限った名称です。
「クッシング症候群」はコルチゾール過剰による症状群全体を指します。
満月様顔貌、中心性肥満、高血圧、高血糖などの症状は共通です。