正答3
解説
正解は3です。
胃がんの代表的な転移と、その名称の組合せを問う問題です。
人名のついた転移は、転移する部位とセットで覚えることが大切です。
【選択肢別解説】
1:× ダグラス窩への転移はウィルヒョウ転移ではありません。
ダグラス窩(直腸子宮窩)への転移はシュニッツラー転移といい、直腸指診で硬いしこりとして触れることがあります。
2:× 左鎖骨上窩への転移はシュニッツラー転移ではありません。
左鎖骨上窩リンパ節への転移はウィルヒョウ転移といいます。
腹部のリンパ液を集める胸管が左静脈角に注ぐため、左側に転移しやすいのです。
3:○ 腹膜への転移は播種性転移です。
がん細胞が胃壁を突き破って腹腔内にこぼれ、腹膜の表面に散らばって増えます。
進行すると、がん性腹膜炎や腹水の原因になります。
4:× 膵臓への転移をクルッケンベルグ転移とはいいません。
クルッケンベルグ腫瘍は卵巣への転移で、多くは両側の卵巣にみられます。
胃がんが膵臓に及ぶ場合は、胃の後壁から直接浸潤することが多いです。
【ポイント】
ウィルヒョウ転移は左鎖骨上窩リンパ節、シュニッツラー転移はダグラス窩、クルッケンベルグ腫瘍は卵巣への転移です。
シュニッツラー転移とクルッケンベルグ腫瘍は、いずれも腹膜播種の一つの形と考えられています。