高齢者の食事の看護について、正しい組合せを一つ選べ。
a 唾液分泌の増加により誤嚥しやすくなる。
b 口腔の乾燥が強いため、先にお茶や汁物をすすめる。
c 仰臥位の場合、体位は30度を保つ。
d 嚥下障害を認めたら、直ちに経管栄養を始める。
正答3
解説
正解は3です。
加齢に伴う口腔や嚥下機能の変化を踏まえた、食事の援助を問う問題です。
【記述別解説】
a:× 誤った記述です。
加齢により、唾液の分泌は増加ではなく減少します。
唾液が減ると食べ物をまとめにくくなり、誤嚥しやすくなります。
b:○ 正しい記述です。
口腔が乾燥したまま食べると、食べ物がまとまらず飲み込みにくくなります。
先にお茶や汁物で口の中を湿らせると、嚥下しやすくなります。
c:○ 正しい記述です。
ベッド上で食事をする場合は、上半身を30度程度起こし、頸部を軽く前に曲げます。
食べ物が重力で咽頭へ送られやすく、気管に入りにくい姿勢になります。
d:× 誤った記述です。
嚥下障害があっても、直ちに経管栄養を始めるのではありません。
食事の形態や姿勢を工夫し、嚥下訓練を行って、できるだけ口から食べることを続けます。
【選択肢別解説】
1:× aが誤りのため、正しい組合せではありません。
2:× aとdはどちらも誤りです。
3:○ bとcがともに正しい記述です。
4:× dが誤りのため、正しい組合せではありません。
【ポイント】
高齢者の食事援助は「口を湿らせる・姿勢を整える・食事の形態を工夫する」が基本です。
口から食べることは、楽しみや生きる意欲にもつながります。