認知症について、正しい組合せを一つ選べ。
a 一度獲得した知能が全般的に低下し、日常生活が困難になった状態をいう。
b アルツハイマー型認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳の循環障害によっておこる。
c 中核症状としては、暴力行為や妄想がある。
d 他人に迷惑な行動でも、本人には理由があっての行動であると理解し対応する。
正答2
解説
正解は2です。
認知症の定義・原因・症状・対応を問う問題です。
【記述別解説】
a:○ 認知症は、いったん正常に発達した知能が、脳の病気によって持続的・全般的に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたした状態をいいます。
生まれつきや発達期の知的障害とは区別されます。
b:× 脳梗塞や脳出血などの脳の循環障害によって起こるのは、アルツハイマー型認知症ではなく血管性認知症です。
アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞が変性・脱落して脳が萎縮することで起こります。
c:× 暴力行為や妄想は中核症状ではなく、行動・心理症状(BPSD:周辺症状)です。
中核症状は、記憶障害、見当識障害、判断力の低下、実行機能障害など、脳の障害によって直接起こる症状です。
d:○ 他人から見て迷惑な行動でも、本人にとっては不安や混乱、身体の不調などの理由がある場合が多いです。
理由を理解しようとする姿勢で対応すると、本人の安心につながり、行動・心理症状の軽減にも役立ちます。
【選択肢別解説】
1:× aは正しいですが、bは血管性認知症の説明なので誤りです。
2:○ 正しい記述であるaとdの組合せです。
3:× bとcはどちらも誤った記述です。
4:× dは正しいですが、cは行動・心理症状の説明なので誤りです。
【ポイント】
中核症状はすべての認知症患者にみられ、行動・心理症状は環境や対応によって現れ方が変わります。
否定したり叱ったりせず、本人の気持ちを受け止める対応が基本です。