正答4
解説
正解は4です。
この問題は加齢変化でないものを選ぶので、○ が答えです。
加齢により喉頭の筋や軟骨、感覚が変化し、声の質や嚥下機能に影響が出ます。
【選択肢別解説】
1:× 加齢により声帯の筋が萎縮し、声帯が弓状に細くなります(声帯萎縮)。
その結果、声門閉鎖が不完全になり、気息性の声になります。
2:× 甲状軟骨などの喉頭の軟骨は、加齢とともに骨化が進みます。
加齢変化として正しいです。
3:× 加齢により咽頭や喉頭の感覚が低下します。
異物が入っても咳が出にくくなり、誤嚥の危険が高まります。
4:○ 加齢で目立つのは、声帯萎縮による声門の閉じにくさ(閉鎖不全)です。
声門が開きにくくなるという変化は、加齢の典型的な変化ではありません。
5:× 加齢により喉頭の位置が下がり、舌骨上筋群の筋力も低下します。
そのため嚥下時の喉頭挙上の距離が減少し、加齢変化として正しいです。
【ポイント】
加齢による声の変化は「声門閉鎖不全による気息性の声・声量低下」と覚えます。
男性は声が高く、女性は声が低くなる傾向があります。
【用語】
声帯萎縮:加齢などにより声帯の筋が痩せて細くなり、声門閉鎖が不完全になる状態である。
骨化:軟骨が硬い骨の組織に置き換わっていくことで、加齢とともに進む。
喉頭挙上:嚥下時に喉頭が舌骨とともに前上方へ引き上げられる動きで、食道入口を開く働きがある。
気息性:声門の閉じ方が不完全で、息が漏れて声に混ざる声質のことである。