正答5
解説
正解は5です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答えです。
知的能力障害は、知的機能と適応行動の両方に発達期から制約がある状態です。
【選択肢別解説】
1:× 知的能力障害では、知的機能の遅れに加えて、適応行動や生活能力の遅れがみられます。
記述は適切です。
2:× 毎日繰り返している身辺自立などの活動は、経験の積み重ねで身につきやすいです。
年齢が上がるとその領域の評価が高くなることがあり、記述は適切です。
3:× 知的能力障害の子どもは発達の速さがゆるやかなため、年齢とともに同年齢の子との差が広がります。
その結果、IQ(同年齢の集団と比べた指標)が低下していくことがあり、記述は適切とされます。
4:× 幼児期の知的能力障害では、言語だけでなく運動や認知など発達検査の多くの領域に遅れがみられます。
記述は適切です。
5:○ 検査の一部が実施できなくても、その時点で中止する必要はありません。
できる課題を実施して情報を集め、実施できなかった理由も行動観察として記録します。
そのため、この記述は適切でありません。
【ポイント】
検査ができないこと自体も、子どもの理解に役立つ情報になります。
標準的な手続きで実施できない場合は、その旨を記録して結果を解釈します。
【用語】
知的能力障害:発達期に始まり、知的機能と適応行動の両方に制約がある状態である。
適応行動:日常生活や社会生活で、年齢に応じて期待される自立や対人関係の行動の力である。
IQ:知能指数のことで、知能検査の結果から知的な発達水準を数値で表したものである。
発達検査:乳幼児期から児童期の、運動・認知・言語・社会性などの発達の水準を調べる検査の総称である。