正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っている組合せを選ぶので、○ が答え(誤った組合せ)です。
学習心理学の用語と、それが説明される学習の種類との対応が問われています。
【選択肢別解説】
1:× 代理強化は、他者が行動して報酬を得る様子を見ることで、観察者の行動が強まることです。
バンデューラの観察学習(モデリング)の重要な概念であり、組合せは正しいです。
2:× 認知地図は、トールマンがネズミの迷路実験で示した、環境の空間的な表象です。
報酬がなくても学習が進んでいた潜在学習の説明に用いられ、組合せは正しいです。
3:○ 両側性転移は、一方の手で練習した技能がもう一方の手にも移る現象です。
鏡映描写などの運動技能学習で扱われる概念で、弁別学習の概念ではありません。
4:× 負の強化は、嫌な刺激が取り除かれることで行動が増えることです。
嫌な刺激を避ける行動を身につける回避学習の仕組みであり、組合せは正しいです。
5:× 知覚と運動の協応は、見たり感じたりした情報に合わせて体を動かすことです。
技能学習(運動学習)の中心となる要素であり、組合せは正しいです。
【ポイント】
両側性転移は「練習していない側の手にも上達が移る」という技能学習の現象として覚えます。
【用語】
代理強化:他者が報酬を受ける様子を見ることで、自分もその行動をしやすくなる強化である。
認知地図:トールマンが示した、環境の空間的な配置についての頭の中の表象である。
潜在学習:報酬などがなくても、経験によって知識が蓄えられ、後に行動として現れる学習である。
両側性転移:片方の手や足で練習した技能が、練習していない反対側の手足にも転移する現象である。
負の強化:嫌なものが取り除かれることで、その直前の行動が起こりやすくなる手続きである。
回避学習:嫌な刺激を避ける行動を身につける学習で、負の強化によって成立する。