正答1
解説
解説
1. 顔面神経(第VII脳神経)の主な働き顔面神経は、表情だけでなく感覚や分泌にも関与する多機能な神経。
以下の4つの機能を持っています。
運動線維:顔面表情筋(口・目・額など)を動かす。
感覚線維:舌前2/3の味覚を伝える。
副交感神経線維:涙腺・唾液腺(顎下腺・舌下腺)を刺激する。
中耳の筋支配:アブミ骨筋を支配し、強い音を抑える。
2. 顔面神経麻痺が起きるとみられる症状右顔面神経麻痺の場合、右側で以下の症状が出ます。
表情筋麻痺 → 右口角から水が漏れる、笑えない。
涙腺の機能低下 → 右目が乾燥する。
アブミ骨筋麻痺 → 右耳で音が大きく聞こえる(聴覚過敏)。
舌前2/3の味覚低下 → 舌の右側の味覚が低下する。
3. 誤っている選択肢の理由「右瞳孔が散大する」→ これは動眼神経(第III脳神経)が支配する瞳孔括約筋の異常で生じる症状。
→ 顔面神経とは無関係。
→ よって、この選択肢が誤り(正解)。
4. 他の選択肢の確認ポイント右眼が乾燥する → 涙腺支配の障害。
✅右耳で音が大きく聞こえる → アブミ骨筋麻痺による聴覚過敏。
✅右口角から水が漏れる → 表情筋麻痺による口閉鎖不全。
✅舌右側の味覚が低下する → 鼓索神経(顔面神経の枝)障害。
✅💡まとめ顔面神経の主な障害部位による症状:表情筋:口角下がる・閉眼不能涙腺:ドライアイ味覚:前2/3の味覚低下アブミ骨筋:音が響く瞳孔の異常は動眼神経(III)の障害で起こるため、顔面神経麻痺ではみられない。