正答3
解説
正解は3です。
この問題は手術の適応とならない疾患を選ぶので、○ が答えです。
喉頭の疾患には、手術で治療するものと、薬物療法や経過観察で治療するものがあります。
【選択肢別解説】
1:× 声帯ポリープは手術の適応です。
保存的治療で改善しない場合、喉頭微細手術(ラリンゴマイクロサージェリー)で切除します。
2:× 声帯横隔膜症は手術の適応です。
左右の声帯の前方が膜でつながった状態で、膜を切離する手術が行われます。
3:○ 仮性クループは手術の適応となりません。
主にウイルス感染による急性声門下喉頭炎で、犬吠様の咳や吸気性喘鳴がみられます。
治療はアドレナリン吸入やステロイドなどの薬物療法が中心です。
4:× ポリープ様声帯は手術の適応です。
禁煙が前提ですが、気道狭窄や音声障害が強い場合は、浮腫状の組織を除去する手術を行います。
5:× 両側反回神経麻痺は手術の適応です。
声門が狭くなり呼吸困難が起こるため、気管切開術や声門を広げる手術が行われます。
【ポイント】
両側反回神経麻痺は、声よりも呼吸(気道確保)が問題になる点が重要です。
片側の麻痺では、声門閉鎖を改善する手術が行われます。
【用語】
仮性クループ:ウイルス感染による急性声門下喉頭炎で、犬が吠えるような咳が特徴である。
声帯横隔膜症:左右の声帯の前方が膜でつながってしまった状態である。
両側反回神経麻痺:両側の声帯が動かなくなり、声門が狭くなって呼吸困難を起こす病態である。
喉頭微細手術:顕微鏡で拡大しながら、声帯の病変を切除する手術である。
反回神経:迷走神経から枝分かれして喉頭の筋を動かす神経で、声帯の動きにかかわる。