正答3
解説
正解は3です。
発達心理学の研究者と、その人物を代表する理論・概念の組合せを問う問題です。
誤りの肢は、別の研究者の理論と入れ替わっています。
【選択肢別解説】
1:× Havighurst(ハヴィガースト)は漸成説ではなく、発達課題で知られます。
漸成説(個体発達分化の図式)はエリクソンの理論です。
2:× Baron-Cohen(バロン=コーエン)は道徳性ではなく、心の理論の研究で知られます。
自閉スペクトラム症の心の理論の障害を「サリー・アン課題」で示しました。
3:○ Bruner(ブルーナー)は足場かけ(スキャフォールディング)の概念で知られます。
大人が子どもの能力に合わせて手助けし、できるようになるにつれて支援を減らしていく関わりです。
4:× Kohlberg(コールバーグ)は発達診断ではなく、道徳性の発達段階で知られます。
発達診断はゲゼルの業績として知られています。
5:× Piaget(ピアジェ)は発達の最近接領域ではなく、認知発達の段階説で知られます。
発達の最近接領域はヴィゴツキーの概念です。
【ポイント】
足場かけはヴィゴツキーの発達の最近接領域の考えを発展させたものです。
両者をセットで覚えましょう。
【用語】
足場かけ:大人が子どもの力に合わせて手助けし、できるにつれて支援を減らしていく関わりである。
発達の最近接領域:一人ではできないが、大人の援助があればできる課題の範囲を指す。
漸成説:発達は段階を追って新しい特徴が現れていくとする、エリクソンの考え方である。
発達課題:各発達段階で達成することが求められる課題で、ハヴィガーストが提唱した。
サリー・アン課題:他者の誤った信念を理解できるかを調べる、心の理論の代表的な課題である。
心の理論:他者にも自分とは異なる考えや信念があると理解する能力である。