正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
声門破裂音は、口腔内に呼気の圧を十分にためられないときに、声門で破裂音をつくる代償構音です。
訓練の前には、口腔内圧が漏れる原因がないかを確認する必要があります。
【選択肢別解説】
1:× 咬合は声門破裂音の訓練に際して優先して観察する項目ではありません。
咬合の異常は主に歯音などの構音のゆがみに関わります。
2:○ 鼻咽腔閉鎖は観察する項目です。
閉鎖不全があると呼気が鼻へ漏れて口腔内圧が保てず、声門破裂音の原因になります。
3:○ 口腔鼻腔瘻は観察する項目です。
口蓋に孔が残っていると呼気が鼻腔へ漏れ、口腔内圧が保てなくなります。
4:× 上顎前歯の萌出は優先して観察する項目ではありません。
歯の生え方は、声門破裂音の原因である口腔内圧の漏れとは直接関係しません。
5:× 上顎歯列弓の狭窄は優先して観察する項目ではありません。
歯列の形は舌の位置に影響しますが、声門破裂音の原因とは異なります。
【ポイント】
声門破裂音の訓練では、まず鼻咽腔閉鎖機能と口腔鼻腔瘻の有無を確認します。
閉鎖機能が不十分なら、手術や補綴的治療を先に検討します。
【用語】
声門破裂音:声門を急に閉じて開放することで出す、口蓋裂などでみられる異常構音である。
鼻咽腔閉鎖:発話や嚥下のときに、軟口蓋と咽頭壁が接して鼻腔への通路を閉じる働きである。
口腔鼻腔瘻:口蓋の孔によって口腔と鼻腔がつながってしまった状態で、呼気が鼻に漏れる。
代償構音:本来の構音ができないために、別の部位や方法で代わりに作る構音のことである。