正答2
解説
正解は2です。
鼻咽腔閉鎖不全とは、発話時に軟口蓋と咽頭壁で鼻腔と口腔を閉じきれない状態です。
開鼻声や呼気の鼻漏出、代償構音の原因になります。
【選択肢別解説】
1:× 声門閉鎖術は鼻咽腔閉鎖不全の手術ではありません。
重度の誤嚥を防ぐために声門を閉じる手術です。
2:○ 咽頭弁形成術は鼻咽腔閉鎖不全の手術です。
咽頭後壁の粘膜弁を軟口蓋につなげ、鼻咽腔のすき間を狭くします。
3:× 喉頭蓋管形成術は鼻咽腔閉鎖不全の手術ではありません。
喉頭の入り口を閉じて誤嚥を防ぐ手術です。
4:× 甲状軟骨形成術Ⅰ型は鼻咽腔閉鎖不全の手術ではありません。
麻痺した声帯を内側へ寄せて声門閉鎖を改善する音声改善手術です。
5:× 口蓋垂軟口蓋咽頭形成術は鼻咽腔閉鎖不全の手術ではありません。
いびきや閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する手術です。
【ポイント】
鼻咽腔閉鎖不全の治療には、咽頭弁形成術などの手術と、スピーチエイドなどの補綴的治療があります。
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術は、逆に鼻咽腔閉鎖不全を起こすことがある点に注意しましょう。
【用語】
鼻咽腔閉鎖不全:発話時に軟口蓋と咽頭壁で鼻腔と口腔を閉じきれない状態である。
咽頭弁形成術:咽頭後壁の粘膜と筋でつくった弁を軟口蓋に縫い付け、鼻咽腔のすきまを狭くする手術である。
開鼻声:発話時に呼気が鼻へ漏れて、声が鼻にかかって聞こえる状態である。
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術:軟口蓋などを切除して咽頭を広げる手術で、睡眠時無呼吸症候群などに行う。
甲状軟骨形成術1型:声帯を内側に寄せて声門のすきまを減らす手術で、声帯麻痺などに行う。
喉頭蓋管形成術:喉頭蓋を筒状に縫い合わせて喉頭の入り口を狭め、誤嚥を防ぐ手術である。