正答5
解説
正解は5です。
共同注意とは、子どもと大人が同じ対象に注意を向け、そのことを互いに分かち合うことです。
子ども・他者・対象の三項関係が成立した証しとされます。
【選択肢別解説】
1:× 共同注意は社会的参照より前に出現します。
社会的参照は、共同注意を土台に相手の表情を見て行動を決める行動です。
2:× 共同注意は成長に伴って消失しません。
幼児期以降も会話や学習の場面で使われ続ける基本的な能力です。
3:× 自己と他者の二項関係の理解だけでは十分ではありません。
共同注意には、自己・他者・対象の三項関係の理解が必要です。
4:× 定型発達では、共同注意は12か月ころではなく、おおむね生後9か月ころに現れます。
この変化は「9か月革命」と呼ばれます。
5:○ 共同注意は心の理論の獲得の基盤になります。
他者が何に注意を向けているかを理解することが、他者の心を推測する力の出発点になるからです。
【ポイント】
共同注意には、視線追従・指さし理解・指さし産出・提示行動などがあります。
自閉スペクトラム症では共同注意の遅れが早期からみられ、早期発見の手がかりになります。
【用語】
共同注意:他者と同じ対象に注意を向け、そのことを互いに分かち合う行動である。
社会的参照:不確かな場面で、身近な人の表情や反応を手がかりに自分の行動を決めることである。
心の理論:他者にも自分とは異なる考えや信念があると理解する能力のことである。
三項関係:自分と他者とそれらが共に注意を向ける対象という、3つの関係のことである。