正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
発達研究の代表的な方法である縦断的方法と横断的方法の特徴を問う問題です。
縦断的方法は同じ人を時間を追って調べ、横断的方法は年齢の異なる人を同時に調べます。
【選択肢別解説】
1:× 縦断的方法の対象は子どもに限られません。
成人期や老年期の変化も、同じ人を追跡して調べることができます。
2:○ 縦断的方法は対象者が1人でも成立します。
1人の子どもの発達を長期に記録する日誌法のような研究も縦断研究です。
3:○ 横断的方法は異なる年齢集団からデータを集めます。
各年齢の結果を比べ、発達的な変化を推定します。
4:× 社会的出来事の影響を捉えるのは横断的方法の長所ではありません。
横断的方法では年齢の差と世代の差が混ざり、出来事の影響を区別できません。
5:× 発達的変化をより正確に捉えられるのは縦断的方法です。
横断的方法は同じ人の変化を直接みていないため、変化は推定にとどまります。
【ポイント】
横断的方法は短期間で多くのデータが得られますが、世代の違い(コホート効果)が混入します。
縦断的方法は個人の変化を直接追えますが、時間と費用がかかり、脱落も生じます。
【用語】
縦断的方法:同じ対象者を長期にわたって追跡し、時間に伴う変化を調べる研究方法である。
横断的方法:年齢などが異なる集団を同じ時期に調べ、集団間の違いから発達を推測する研究方法である。
日誌法:1人の子どもの行動や発達の様子を、日々記録していく観察の方法である。
コホート効果:同じ時代に生まれ育った集団に共通する経験が、年齢とは別に結果へ及ぼす影響である。