正答4
解説
正解は4です。
社会的促進とは、他者がいることで個人の作業成績が上がる現象です。
社会心理学で扱われるほかの現象と区別できるかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 他者の行動を観察して学ぶことは社会的促進ではなく観察学習です。
バンデューラがモデリングとして示した学習の形です。
2:× 多くの他者と同じ判断をすることは社会的促進ではなく同調です。
アッシュの線分判断の実験が有名です。
3:× 自分を好意的に評価する人に魅力を感じることは社会的促進ではなく好意の返報性です。
対人魅力を高める要因の一つです。
4:○ 他者と一緒に行動することで個人の課題成績が上がるのは社会的促進です。
他者がそばで同じ作業をする共行動の状況でも、見物人がいる状況でも起こります。
5:× 相手が属する集団の特徴から印象をつくることは社会的促進ではなく、ステレオタイプに基づく印象形成です。
【ポイント】
慣れた簡単な課題では他者の存在で成績が上がり、不慣れで難しい課題では下がることがあります。
成績が下がる場合を社会的抑制といいます。
【用語】
社会的促進:他者がそばにいることで、個人の作業や課題の成績が向上する現象である。
社会的抑制:他者がそばにいることで、不慣れな課題や難しい課題の成績が低下する現象である。
同調:集団の多数派の意見や行動に合わせて、自分の判断や行動を変えることである。
観察学習:他者の行動とその結果を見て、自分では経験せずに行動を学ぶことである。
好意の返報性:自分に好意を示してくれる相手に対して、こちらも好意を抱きやすい傾向である。
ステレオタイプ:ある集団の人々に対して抱かれる、単純化され固定化したイメージである。