正答5
解説
正解は5です。
この問題は記憶について「誤っている」ものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× エピソード記憶が顕在的記憶であるのは正しいです。
個人の体験の記憶で、意識して思い出し言葉で述べることができます。
2:× 二重貯蔵庫説が短期記憶と長期記憶を仮定するのは正しいです。
アトキンソンとシフリンが提唱した記憶のモデルです。
3:× 忘却曲線が節約率で示されるのは正しいです。
エビングハウスは、再学習で時間がどれだけ節約されたかで記憶の保持を測りました。
4:× 系列位置曲線の最終位置の成績上昇を新近効果というのは正しいです。
最後のほうの項目は短期記憶に残っているため再生されやすくなります。
5:○ 記銘前の体験によって記憶が妨げられるのは逆向干渉ではなく順向干渉です。
逆向干渉は、後から学習した内容が以前の記憶を妨げることです。
【ポイント】
「前の学習が後を邪魔する」のが順向干渉、「後の学習が前を邪魔する」のが逆向干渉です。
系列位置曲線では、最初の項目の成績が高い初頭効果と、最後の項目が高い新近効果がみられます。
【用語】
二重貯蔵庫説:記憶を短期記憶と長期記憶の2つの貯蔵庫に分けて説明するモデルである。
エピソード記憶:個人が体験した出来事についての記憶で、いつどこでが伴う記憶である。
新近効果:覚える項目の最後のほうが、直後の再生で成績がよくなる現象である。
忘却曲線:時間の経過とともに記憶が失われていく様子を表した曲線で、エビングハウスが示した。
逆向干渉:あとから覚えた内容が、前に覚えた内容の想起を妨げる現象である。
順向干渉:前に覚えた内容が、あとから覚える内容の記憶を妨げる現象である。