正答5
解説
正解は5です。
重度の運動障害と知的障害があり、まだ言葉をもたない子どもへの支援は、発達の最も基礎の段階から始めます。
まず快の反応を引き出し、人と関わることの心地よさを育てることが出発点です。
【選択肢別解説】
1:× 因果関係の理解は、最初に行う支援ではありません。
「自分が働きかけると何かが起こる」という理解は、快の反応や予期反応が育ったあとの段階です。
2:× 親子の関係性の発達は大切ですが、主に保護者への支援を通して行う間接的な支援です。
女児本人への直接的な指導として最初に行うものではありません。
3:× 音声発信型エイド(VOCA)の導入は、最初に行う支援ではありません。
スイッチを押すと音が出るという因果関係の理解が育ってから導入します。
4:× 予期反応が得られる関わりは、快の反応が得られる関わりの次の段階です。
繰り返し快い経験をすることで、次に起こることを予期して反応できるようになります。
5:○ 快の反応が得られる関わりが、最初に行う支援です。
揺らしやくすぐりなど本人が心地よいと感じる関わりで、笑顔や発声などの反応を引き出します。
【ポイント】
前言語期の支援は「快の反応、予期反応、因果関係の理解、意図的な発信」の順に進めます。
本人の小さな反応を読み取り、意味づけて返すことが大切です。
【用語】
前言語期:初語が出る前の時期で、発声や視線、身ぶりなどでやりとりの基礎が育つ段階である。
音声発信型エイド:スイッチなどを押すと録音した音声などが出る機器で、VOCAとも呼ばれる。
因果関係の理解:自分の働きかけで何かが起こるという関係を、理解することを指す。
予期反応:次に起こることを期待して示される、子どもの反応を指す。
脳性麻痺:胎児期から生後早期の脳の損傷により生じる、運動や姿勢の持続的な障害である。