正答2
解説
正解は2です。
初語が出ていない2歳児では、言葉の前提となる前言語的なコミュニケーションや認知の力を評価します。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(評価項目として適切でないもの)です。
【選択肢別解説】
1:× 指さしは適切な評価項目です。
要求や叙述の指さしは、言葉の出現に先立つ重要なコミュニケーション行動です。
2:○ 音韻意識は適切ではありません。
語を音の単位に分けたり取り出したりする力で、4〜5歳ごろに発達し、文字の習得の準備になるものです。
初語のない2歳児で評価する段階ではありません。
3:× 社会的参照は適切な評価項目です。
迷ったときに大人の表情を見て行動を決める力で、共同注意の発達を示します。
4:× 見本合わせは適切な評価項目です。
同じ物や同じ絵を選べるかを調べることで、事物の弁別や記号の理解の段階を評価できます。
5:× 事物の機能的操作は適切な評価項目です。
物を本来の使い方で扱えるかは、物の意味の理解を示し、語彙獲得の前提になります。
【ポイント】
初語前の評価では、共同注意(指さし・視線の追従・社会的参照)、象徴機能、事物の理解を中心にみます。
音韻意識は就学前の読み書きの準備性として評価します。
【用語】
指さし:物を指で示して、要求や興味を相手に伝える前言語期のコミュニケーション行動である。
音韻意識:語を構成する音の単位に気づき、分けたり操作したりする力である。
社会的参照:判断に迷うときに、他者の表情や反応を手がかりにして行動を決めることである。
見本合わせ:見本と同じ物や絵を選ばせる課題で、事物の弁別や記号の理解の段階を調べる。
事物の機能的操作:コップで飲むなど、物を本来の用途に合わせて扱うことである。