正答3
解説
正解は3です。
この問題は青年期の記述として適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない記述)です。
青年期の認知発達と、心理社会的な発達課題を問うています。
【選択肢別解説】
1:× 適切な記述です。
青年期にはピアジェの形式的操作期に入ります。
仮説を立てて論理的に推論する、仮説演繹的思考ができるようになります。
2:× 適切な記述です。
心理的離乳は、親への心理的な依存から離れて自立していくことです。
ホリングワースが示した、青年期の重要な発達課題です。
3:○ 適切でない記述です。
アイデンティティの再体制化は、青年期ではなく中年期の課題です。
中年期には、体力の衰えや役割の変化をきっかけに、青年期に作ったアイデンティティを問い直して組み直します。
4:× 適切な記述です。
青年期は社会的責任を猶予された期間(モラトリアム)とされます。
さまざまな役割を試す役割実験を通して、アイデンティティを作っていきます。
5:× 適切な記述です。
青年期には、過去・現在・未来を結びつけ、将来を現実的に見通す時間的展望を持てるようになります。
【ポイント】
エリクソンの青年期の課題は「アイデンティティの確立対拡散」です。
中年期のアイデンティティの問い直しは、岡本祐子の研究で知られています。
【用語】
仮説演繹的な思考:仮説を立て、そこから結論を論理的に導いて検証する思考法である。
心理的離乳:青年期に親への依存から離れ、精神的に自立していく過程である。
アイデンティティ:自分は何者かという感覚で、青年期の中心的な発達課題である。
役割実験:青年期にさまざまな役割を試しながら、自分に合う生き方を探ることである。
時間的展望:過去・現在・未来にわたる自分の生き方についての見通しである。
モラトリアム:社会的な責任や義務を一時的に猶予され、自分の生き方を模索できる青年期の期間である。