正答5
解説
正解は5です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
動機づけや情動に関する心理学の基本用語を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 要求水準の説明は正しいです。
課題に取り組む前に「この程度は達成したい」と自分で設定する目標のことで、成功・失敗の体験によって上下します。
2:× 接近-回避型コンフリクトの説明は正しいです。
一つの対象が魅力と嫌な面を併せもつため、近づきたい気持ちと避けたい気持ちが同時に生じます。
3:× 学習性無力感の説明は正しいです。
セリグマンは、逃れられない不快刺激を繰り返し受けた動物が、のちに逃げられる状況でも逃げようとしなくなることを示しました。
4:× 親の養育的行動が親和動機づけによって解発されるという記述は、正しいものとされています。
他者と親しく結びつきたいという親和動機が、子どもを世話する行動の基盤になると考えられています。
5:○ ジェームズ-ランゲ説を、欲求と動機づけの起源に関する理論とするのは誤りです。
ジェームズ-ランゲ説は情動の起源に関する理論です。
「泣くから悲しい」のように、身体の生理的変化を知覚することで情動が生じると考えます(末梢起源説)。
【ポイント】
情動の理論は、ジェームズ-ランゲ説(末梢起源説)、キャノン-バード説(中枢起源説)、シャクター-シンガーの二要因説を対比して覚えましょう。
キャノン-バード説では、視床からの信号が大脳皮質と身体に同時に伝わって情動が生じると考えます。
【用語】
要求水準:課題に取り組む際に、個人が自分で設定する達成目標の水準である。
接近-回避型コンフリクト:同じ対象に魅力と嫌悪の両方を感じて、近づきたい気持ちと避けたい気持ちが葛藤する状況である。
親和動機づけ:他者と親しい関係を築き、維持しようとする欲求にもとづく動機づけである。
ジェームズ-ランゲ説:身体の生理的な変化を知覚することで情動が生じるとする、末梢起源説である。
学習性無力感:避けられない不快な経験を繰り返した結果、何をしても無駄だと学習して行動しなくなる状態である。