正答1
解説
正解は1です。
問題解決の方法には、確実だが手間のかかるものと、速いが失敗もありうるものがあります。
ヒューリスティックスは後者で、経験則や直感で素早く見当をつける方法です。
【選択肢別解説】
1:○ 必ず成功するとは限らないが、経験則や思いつきを適用する方法がヒューリスティックスです。
手順を順にたどれば必ず解に至るアルゴリズムと対比されます。
2:× 解決法の適用と失敗を繰り返して解決をめざすのは、試行錯誤です。
ソーンダイクが、猫の問題箱の実験で示しました。
3:× 課題状況を見直し、情報を再編成して見通しを立てるのは、洞察です。
ケーラーが、チンパンジーの実験で示しました。
4:× 過去に解決した問題との類似性から解決法を探るのは、類推(アナロジー)です。
ヒューリスティックスとは区別されます。
5:× 個別事例を集めて一般的な原理を導くのは、帰納(帰納的推論)です。
反対に、一般原理から個別の結論を導くのは演繹です。
【ポイント】
ヒューリスティックスは「速いが誤りもある」、アルゴリズムは「時間はかかるが確実」と対比して覚えましょう。
代表性ヒューリスティックや利用可能性ヒューリスティックなどは、判断の偏り(バイアス)の原因にもなります。
【用語】
ヒューリスティックス:必ず成功するとは限らないが、経験則などにより素早く答えに近づく問題解決の方法である。
アルゴリズム:手順どおりに行えば必ず答えに至る問題解決の方法で、時間がかかることがある。
帰納:個々の具体的な事例を集めて、そこから一般的な原理や法則を導く推論である。
演繹:一般的な原理や前提から、個別の結論を論理的に導く推論である。
試行錯誤:さまざまな反応を試して失敗を重ねるうちに、うまくいった方法が残っていく問題解決の過程である。
洞察:問題の場面全体を見直して要素どうしの関係をとらえ直し、解決の見通しを一気に得ることである。