正解を3つ選んでください。
正答2・3・4
解説
正解は2と3と4です。
頭頸部癌の切除後にできた大きな欠損は、血流のある筋肉と皮膚を一緒に移動させる筋皮弁などで再建します。
【選択肢別解説】
1:× 薄筋皮弁は、頭頸部癌の再建で一般的ではありません。
主に会陰部や外陰部の再建に用いられます。
顔面神経麻痺の再建に遊離薄筋移植が使われることはありますが、癌切除後の欠損を覆う目的では一般的ではありません。
2:○ 大胸筋皮弁はよく用いられます。
胸部から頸部へ移動させやすい有茎皮弁で、口腔・咽頭の再建に古くから使われています。
3:○ 広背筋皮弁はよく用いられます。
大きな組織量が得られ、有茎または遊離皮弁として広い欠損の再建に使われます。
4:○ 腹直筋皮弁はよく用いられます。
遊離皮弁として、舌の広範な切除後の再建などに広く使われます。
5:× 大殿筋皮弁は、頭頸部の再建には用いられません。
主に仙骨部の褥瘡などの再建に使われます。
【ポイント】
頭頸部再建の代表は、大胸筋皮弁・広背筋皮弁・腹直筋皮弁です。
ほかに前腕皮弁や前外側大腿皮弁、下顎の再建には腓骨皮弁なども用いられます。
【用語】
筋皮弁:筋肉とその上の皮膚を、血管をつけたまま移動させて欠損部を補う再建方法である。
大胸筋皮弁:胸の大胸筋と皮膚を、血管をつけたまま移動させて使う有茎の筋皮弁である。
広背筋皮弁:背中の広背筋と皮膚を使う筋皮弁で、広い欠損の再建に用いられる。
腹直筋皮弁:腹部の腹直筋と皮膚を使う筋皮弁で、大きな組織量を確保できる。
有茎皮弁:血管のつながった茎の部分を切り離さずに、近くの欠損部へ移動させる皮弁である。
遊離皮弁:血管ごと体から切り離し、移植先の血管とつなぎ合わせて血流を再開させる皮弁である。