正解を3つ選んでください。
正答2・3・4
解説
正解は2と3と4です。
ピエール・ロバン症候群(ロバン・シークエンス)は、胎生期の下顎の発育不全を出発点とする先天異常です。
下顎が小さいことから、舌の位置異常と口蓋裂が連鎖的に生じます。
【選択肢別解説】
1:× 巨口症はみられません。
巨口症は口角が横に裂けて口が大きくなる異常で、第1・第2鰓弓症候群などでみられます。
2:○ 小下顎症はみられます。
下顎が小さく後退していることが、この症候群の出発点です。
3:○ 舌根沈下はみられます。
小さな下顎のために舌が後方に落ち込み、出生直後から上気道閉塞や哺乳障害の原因になります。
4:○ 口蓋裂はみられます。
胎生期に舌が後上方にとどまり、左右の口蓋突起の癒合を妨げるため、U字型の口蓋裂が生じます。
5:× 下眼瞼欠損はみられません。
下眼瞼の欠損は、トリーチャー・コリンズ症候群の特徴です。
【ポイント】
ピエール・ロバン症候群は「小下顎症・舌根沈下・口蓋裂」の3徴で覚えましょう。
呼吸障害への対応として、腹臥位での管理などが行われます。
【用語】
ピエール・ロバン症候群:下顎の発育不全を出発点に、舌根の後退や口蓋裂をきたす先天性の症候群である。
小下顎症:下顎が小さく、後ろに引っ込んでいる状態を指す先天的な形態の特徴である。
舌根沈下:舌の付け根が後ろに落ち込み、咽頭を狭めて気道を塞ぎやすくなる状態である。
口蓋裂:胎生期に口蓋の癒合が不十分となり、口の天井部分に裂け目が残る先天異常である。
巨口症:口が横に大きく裂けている先天的な顔面の形態異常である。