正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
口蓋裂術後には、鼻咽腔閉鎖機能不全や、それに関連する誤った構音操作が残ることがあります。
代表的な異常構音には、声門破裂音、咽頭摩擦音、口蓋化構音、側音化構音、鼻咽腔構音などがあります。
【選択肢別解説】
1:○ 口蓋化構音は口蓋裂術後に多くみられます。
舌の前方が使えず舌背と硬口蓋で構音するため、/t/、/s/などが歪んで聞こえます。
2:○ 声門破裂音は口蓋裂術後に多くみられます。
鼻咽腔閉鎖が不十分で口腔内圧を高められないため、声門で破裂音を作る代償的な構音です。
3:× 側音化構音は、本問では口蓋裂術後に多い誤りとはされていません。
口蓋裂術後にもみられますが、口蓋裂のない子どもにも多く、鼻咽腔閉鎖機能不全と直接結びつく誤りではないためです。
4:× 省略は口蓋裂術後に特徴的な誤りではありません。
発達途上の子どもに一般的にみられる誤りです。
5:× 鼻咽腔構音は口蓋裂術後に特に多いとはいえません。
口蓋裂のない子どもにもみられる異常構音で、頻度は比較的低いです。
【ポイント】
声門破裂音や咽頭摩擦音は、鼻咽腔閉鎖機能不全と関連の強い代償構音です。
口蓋化構音や側音化構音は、口腔内の構音操作の誤りによるものです。
【用語】
口蓋化構音:舌の前方を使わず、舌背と硬口蓋で作ってしまうために、音が歪んで聞こえる異常構音である。
声門破裂音:声門を閉じてから開放して作る破裂音で、口腔内圧を高められないときに代償的に現れる。
側音化構音:呼気が口の中央ではなく、舌の側方から流れ出ることで作られる異常構音である。
鼻咽腔構音:鼻咽腔の部分で摩擦音などを作ってしまう異常構音で、鼻に息が抜けるような音になる。
咽頭摩擦音:咽頭の部分で摩擦を作って出す音で、鼻咽腔閉鎖機能の不全と関連の強い異常構音である。
鼻咽腔閉鎖機能不全:発話や嚥下のときに、軟口蓋と咽頭壁で鼻と口の通路を閉じられず、空気が鼻に漏れる状態である。