正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
生涯発達心理学では、発達を受胎から死までの一生にわたる変化としてとらえます。
発達課題、遺伝と環境、成熟と学習の関係が問われています。
【選択肢別解説】
1:× ある段階の発達課題を習得できないと、後の段階の発達に影響が出るとされます。
ハヴィガーストやエリクソンは、各段階の課題の達成がその後の発達の基礎になると考えました。
2:○ 記述は正しいです。
生涯発達の考え方では、能力の獲得だけでなく、加齢に伴う衰えも発達に含めます。
3:○ 記述は正しいです。
遺伝と環境は相互に作用して発達に影響するため、それぞれの影響を区別することは困難です。
4:× 早く訓練すればするほど効果的というわけではありません。
ゲゼルの双生児の階段登り実験では、成熟による準備(レディネス)が整う前の訓練は効果が小さいことが示されました。
5:× 系統発達は個体の中での変化ではありません。
種が進化の過程で変化していくことを指し、個体の中での変化は個体発達といいます。
【ポイント】
ゲゼルは成熟優位説、ワトソンは環境優位説、シュテルンは輻輳説、ジェンセンは環境閾値説を唱えました。
生涯発達の考え方はバルテスが代表的です。
【用語】
生涯発達:発達を受胎から死に至るまでの一生にわたる変化としてとらえる考え方である。
発達課題:各発達段階で達成することが期待される課題で、次の段階への基礎となる。
系統発達:人類などの種が、長い進化の過程を通して変化していくことを指す。
レディネス:学習や訓練が効果的に行えるために必要な、心身の準備が整っている状態を指す。
輻輳説:発達は遺伝と環境の両方が寄り集まって決まるとする考え方である。
環境閾値説:遺伝的な特性が現れるかどうかは、環境が一定の水準を超えるかで決まるとする考え方である。