正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
脳性麻痺の定義、合併症、分類、疫学を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 大島の分類で重症心身障害とされるのは、1〜5ではなく1〜4です。
知能指数35以下で、寝たきりか座位までの運動機能の区分にあたります。
2:○ 脳室周囲白質軟化症は、早産児の脳室周囲の白質が障害される病変です。
視放線が通る部位が障害されるため、視覚認知障害の原因になります。
3:○ 旧厚生省脳性麻痺研究班の定義では、脳性麻痺の症状は満2歳までに発現するとされています。
受胎から新生児期までに生じた脳の非進行性病変による運動と姿勢の異常です。
4:× 発症率は10,000人に2人ではなく、1,000人に2人程度とされています。
5:× 低出生体重児の救命率が上がったことで、脳室周囲白質軟化症による痙直型両麻痺はむしろ増えています。
減少したのは、新生児黄疸の治療の進歩によるアテトーゼ型です。
【ポイント】
早産児と脳室周囲白質軟化症は痙直型両麻痺、核黄疸はアテトーゼ型と結びつけて覚えます。
痙直型両麻痺の子どもでは、視覚認知障害による学習面の困難にも注意が必要です。
【用語】
脳性麻痺:生まれる前後に生じた脳の損傷により、運動や姿勢に障害が起こる状態である。
大島の分類:知能指数と運動機能の程度を組み合わせて、重症心身障害を区分した分類である。
脳室周囲白質軟化症:早産児などに多い脳の白質の障害で、痙直型の脳性麻痺や視覚認知障害の原因となる。
痙直型:筋の緊張が高く、手足がこわばって動かしにくい脳性麻痺のタイプである。
重症心身障害:重い知的障害と重い肢体不自由が重なっている状態を指す。