正答4
解説
正解は4です。
音声治療は、声の衛生指導や発声訓練によって、発声の習慣や方法を変えて声を改善する治療です。
声の使い方が関わる病変がよい適応で、腫瘍性の病変は適応になりません。
この問題は適応とならないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× 声帯結節は音声治療のよい適応です。
声の酷使でできる病変で、発声方法を改善すると小さくなることが多いです。
2:× 声帯萎縮は音声治療の適応です。
発声訓練で声帯の閉鎖を改善し、声の弱さを補います。
3:× 喉頭肉芽腫は音声治療の適応です。
咳払いや強い声立てなどの声の乱用を改善し、胃酸の逆流の治療と組み合わせます。
4:○ 喉頭白板症は音声治療の適応になりません。
声帯粘膜が白く角化する病変で、癌になる可能性があるため、生検や切除などの耳鼻咽喉科的治療を行います。
5:× 声帯ポリープは音声治療の適応になることがあります。
小さなものは保存的に改善することがあり、手術後の再発予防にも音声治療を行います。
【ポイント】
喉頭白板症は前癌病変として扱い、まず病変の性質を確かめることが優先されます。
声の乱用が背景にある病変は、手術の前後にも音声治療が役立ちます。
【用語】
音声治療:声の衛生指導や発声訓練を行い、声の使い方を変えて声を改善する治療である。
声帯萎縮:声帯の筋肉がやせて細くなり、声門に隙間ができる状態である。
喉頭肉芽腫:声帯の後方にできる、盛り上がった炎症性の腫れである。
喉頭白板症:声帯の粘膜が白く厚くなる病変で、癌の前段階とされることがある。
声帯ポリープ:声帯の粘膜にできる、ふくらんだ良性の腫れで、声の酷使などで生じる。