正答4
解説
正解は4です。
図には、扇形の切れ込みが入った黒い円が3つ、三角形の頂点の位置に配置されています。
切れ込みは中央の向きにそろっており、実際には輪郭線がないのに、白い三角形が浮かび上がって見えます。
これはカニッツァの三角形と呼ばれる図形です。
【選択肢別解説】
1:× 仮現運動は、少し離れた位置に光を短い間隔で交互に示すと、動いて見える現象です。
静止した図形で三角形が見える現象ではありません。
2:× 認知地図は、トールマンがネズミの迷路学習から提唱した、環境の空間的な配置を頭の中に表したものです。
3:× 視覚的断崖は、ギブソンらが乳児の奥行き知覚を調べるために用いた実験装置です。
4:○ 主観的輪郭が正しいです。
物理的には存在しない輪郭が、周囲の図形の配置によって知覚される現象で、この図の三角形がその代表例です。
5:× 形の恒常性は、見る角度が変わって網膜像が変化しても、物の形を同じ形として知覚する性質です。
【ポイント】
主観的輪郭では、浮かび上がった図形が周囲より明るく手前にあるように見えます。
知覚の恒常性には、大きさ、形、明るさ、色の恒常性があります。
【用語】
主観的輪郭:実際には描かれていない輪郭が、周囲の図形の配置によって見える現象である。
仮現運動:静止した刺激を時間をおいて順に示すと、動いているように見える現象である。
認知地図:環境の空間的な配置を頭の中に表したもので、トールマンが提唱した概念である。
視覚的断崖:乳児の奥行き知覚を調べるために用いられた、段差を模した実験装置である。
形の恒常性:見る角度が変わっても、物の形を同じ形として知覚する性質である。