正答4
解説
正解は4です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(不適切な指導)です。
自閉症スペクトラム障害児には、見通しを示し、具体的で肯定的な指示を出すことが基本です。
【選択肢別解説】
1:× 適切な指導です。
急な変化に強い不安を感じやすいため、予定の変更は事前に知らせます。
2:× 適切な指導です。
視覚的な情報処理が得意なことが多いため、写真や文字で行き先を示します。
3:× 適切な指導です。
禁止の表現ではどうすればよいかが伝わりにくいため、取るべき行動を肯定的に具体的に示します。
4:○ 不適切な指導です。
自閉症スペクトラム障害児は、他者の気持ちを推測すること(心の理論)が苦手です。
「相手の気持ちになってみて」という抽象的な促しでは、何をすればよいか理解できません。
相手の気持ちや望ましい行動を、具体的に言葉や絵で説明する必要があります。
5:× 適切な指導です。
「ちょっと」のようなあいまいな表現は理解しにくいため、「〜時まで」と具体的に伝えます。
【ポイント】
自閉症スペクトラム障害児への指導は、視覚化・具体化・肯定的な表現・見通しの提示が基本です。
TEACCHの構造化の考え方とあわせて押さえましょう。
【用語】
自閉症スペクトラム障害:対人関係の難しさと、こだわりや感覚の偏りを特徴とする発達障害である。
心の理論:他者にも自分とは異なる考えや気持ちがあると理解し、その心の状態を推測する能力である。
構造化:時間や場所、手順を視覚的にわかりやすく整理して、見通しを持てるようにする支援である。
TEACCH:米国ノースカロライナ州で始まった、自閉症の人と家族を構造化などで生涯にわたり支援する包括的プログラムである。