正答1
解説
正解は1です。
加齢に伴って嚥下機能が低下する要因を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 加齢により咽頭の筋力が衰えると、咽頭収縮力が低下します。
その結果、食塊を送り込む力が弱まり、咽頭に残留しやすくなります。
2:× 加齢では、安静時の喉頭の位置は高くなるのではなく下がります。
喉頭が低いと、嚥下時の喉頭挙上が不十分になりやすくなります。
3:× 加齢で問題になるのは、食道入口部が閉鎖しにくくなることではなく、十分に開きにくくなることです。
4:× 加齢では、喉頭挙上のタイミングは早くなるのではなく遅れます。
嚥下反射の遅れは誤嚥の原因になります。
5:× 加齢では、咽頭や喉頭の粘膜の感覚は過敏になるのではなく低下します。
そのため、むせのない誤嚥が起こりやすくなります。
【ポイント】
加齢による嚥下の変化は「喉頭が下がる、反射が遅れる、感覚が鈍る、筋力が落ちる」と整理できます。
健康な高齢者でも予備力が低下しているため、病気をきっかけに嚥下障害が表面化しやすくなります。
【用語】
咽頭収縮力:嚥下のとき、咽頭が食物を送り出すように収縮する力を指す。
喉頭挙上:嚥下のとき、喉頭が前上方に引き上げられる運動である。
食道入口部:咽頭と食道のつなぎ目で、嚥下のとき一時的に開く部位である。