正答1
解説
正解は1です。
輪状甲状筋は、喉頭の前面で輪状軟骨と甲状軟骨をつなぐ内喉頭筋です。
収縮すると甲状軟骨が前に傾き、声帯が前後に引き伸ばされて緊張します。
【選択肢別解説】
1:○ 輪状甲状筋が収縮すると声帯が伸びて薄く緊張し、振動数が増えて基本周波数が上がります。
そのため声が高くなります。
2:× 声の大きさは主に声門下圧と声門閉鎖の強さで決まります。
輪状甲状筋の主な作用ではありません。
3:× 咽頭を狭くするのは咽頭収縮筋の働きです。
輪状甲状筋は咽頭の広さを変える筋ではありません。
4:× 声門を開くのは後輪状披裂筋です。
輪状甲状筋は声門を開く筋ではありません。
5:× 発声時間の長さは肺活量や声門閉鎖の効率に左右されます。
輪状甲状筋の収縮で長くなるわけではありません。
【ポイント】
輪状甲状筋は内喉頭筋で唯一、上喉頭神経(外枝)の支配です。
ほかの内喉頭筋は反回神経の支配であり、後輪状披裂筋は唯一の声門開大筋です。
【用語】
輪状甲状筋:輪状軟骨と甲状軟骨をつなぐ内喉頭筋で、声帯を引き伸ばして緊張させる。
声門:左右の声帯とその間のすき間を合わせた、喉頭の内部の部分である。
後輪状披裂筋:披裂軟骨を回転させて声帯を外側に開く、唯一の声門開大筋である。
上喉頭神経:迷走神経の枝で、外枝が輪状甲状筋を支配し、内枝が喉頭粘膜の感覚を伝える。