正答3
解説
正解は3です。
即時マッピング(ファストマッピング)とは、子どもが新しい語を1回か数回聞いただけで、その大まかな意味と結びつける働きです。
語彙獲得の速さを説明する概念です。
【選択肢別解説】
1:× 助詞の増加は文法の発達であり、2語文期以降に進みます。
語の意味を素早く結びつける即時マッピングとは直接関係しません。
2:× 会話方略の発達は、話題の維持や交替など語用面の発達です。
即時マッピングとは別の領域です。
3:○ 即時マッピングにより、子どもは短い間に多くの語を獲得できます。
1歳半から2歳ごろにみられる語彙の急増(語彙爆発)を支える仕組みとされます。
4:× 音韻の知覚は、乳児期から始まる母語の音の聞き分けの発達です。
語と意味の結びつけである即時マッピングとは別の能力です。
5:× 初語の出現は1歳前後で、その後しばらくは語彙の増加がゆっくりです。
即時マッピングが目立つのは語彙が急増する時期です。
【ポイント】
即時マッピングを支える制約として、事物全体制約や相互排他性などが提案されています。
語彙の急増は、表出語彙がおよそ50語を超えるころから起こることが多いとされます。
【用語】
即時マッピング:新しい語を一度か数回聞いただけで、おおまかな意味と結びつける働きを指す。
語彙爆発:1歳半から2歳ごろに、使える語の数が急速に増える現象である。
事物全体制約:新しい語は、事物の部分や属性ではなく事物全体を指すと子どもが想定するという制約である。
相互排他性:一つの事物には一つの名称しかないと子どもが想定するという、語彙獲得の制約である。