正答4
解説
正解は4です。
ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)は、言語の発達を外言(他者に向けた音声のことば)から内言(思考のためのことば)への移行として説明しました。
同じ現象を逆向きに解釈したピアジェとの違いが問われています。
【選択肢別解説】
1:× ヴィゴツキーは、内言は他者とのやりとりに使われる外言から生じると考えました。
非言語的コミュニケーションを基礎とした説ではありません。
2:× ヴィゴツキーの説では、外言が先に出現し、その後に内言が形成されます。
ほぼ同時に出現するわけではありません。
3:× 内言は外言が内面化してできるものであり、両者は独立した別の系として発達するわけではありません。
4:○ ヴィゴツキーは、外言が内言に移行する途中の段階で、声に出したひとりごと(独語、自己中心的言語)が現れると考えました。
5:× 内言が社会化されて外言に移行するのではありません。
移行の向きが逆で、社会的な外言が内面化して内言になります。
【ポイント】
ピアジェは独語を「自己中心性の表れで、社会化とともに消えるもの」と考えました。
ヴィゴツキーは独語を「外言が内言へ移行する過程で、思考の道具として働くもの」と考えました。
【用語】
自己中心的言語:幼児にみられる、相手への伝達を目的としないひとりごとのような発話を指す。
内言:声に出さずに頭の中で用いる、思考のためのことばである。
外言:他者に向けて声に出して話す、伝達のためのことばである。
独語:聞き手がいない場面で、自分に向けて声に出す発話である。