正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った指導)です。
発達性ディスレキシアの指導では、子どもの得意な認知経路を生かすことと、学習全体への悪影響を防ぐことが大切です。
【選択肢別解説】
1:× 漢字を意味と結びつけて教えることは有効です。
形と音だけでなく意味の手がかりを加えると、記憶に残りやすくなります。
2:○ 視写の繰り返しは有効とはいえません。
文字の形の記憶や音との対応に弱さがある子どもには、書き写すだけの反復は負担が大きく効果が乏しいです。
3:× 二次的な学力低下を防ぐ環境調整は重要です。
読み上げ機器の利用やテストでの配慮などで、他の教科の学習機会を保障します。
4:○ キーワード法は、音韻情報処理の障害が重篤な場合には有効ではありません。
キーワード法は「あり」の「あ」のように、語から語頭の音を取り出す操作を利用します。
この操作には音韻処理の力が必要なため、障害が重い場合は使いこなせません。
5:× 文字の形を言葉で言い表して覚える方法(聴覚法)は、聞いて覚える経路が強い子どもに有効です。
得意な認知経路を生かした方法で、記述は正しいです。
【ポイント】
指導方法は、認知検査で視覚的な記憶と聴覚的な記憶のどちらが強いかを確かめてから選びます。
【用語】
発達性ディスレキシア:知的発達に遅れがないのに、読み書きの習得に著しい困難がある発達障害である。
視写:手本の文字や文章を見ながら、そのまま書き写すことである。
音韻情報処理:言葉を構成する音を認識し、操作したり記憶したりする働きである。
聴覚法:文字の要素を言葉にして言い聞かせ、聞いて覚える方法である。
環境調整:学習や生活に困難が生じないよう、周囲の条件や支援を整えることである。
キーワード法:「あり」の「あ」のように、文字をなじみのある語と結びつけて読み方を覚えさせる指導法である。