正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った方法)です。
ASD児では、相手に働きかけて目的を果たす「伝える経験」の積み重ねが、コミュニケーション機能の学習を促します。
【選択肢別解説】
1:× 早期から他者への関心を育てることは適切です。
人と関わる楽しさや共同注意が、伝え合う力の基礎になります。
2:× 模倣行動から自発行動へと促すことは適切です。
まず手本をまねして行動を身につけ、次に自分から使えるように進めます。
3:○ 快や不快の感情を経験させること自体は、コミュニケーション機能の学習を促す方法ではありません。
大切なのは、要求や拒否を相手に伝えると状況が変わるという経験を積ませることです。
感情の経験だけでは、伝える行動の学習にはつながりません。
4:× 集団場面での行動を分析することは適切です。
どの場面で何に困っているかを把握し、指導の目標や方法を決める手がかりになります。
5:× 文字や絵を手がかりにすることは適切です。
ASD児は視覚的な情報を理解しやすいことが多く、絵カードや文字が理解と表出を助けます。
【ポイント】
絵カード交換式コミュニケーション(PECS)は、絵カードを渡すと要求がかなう経験を通して伝達の機能を教える方法です。
【用語】
コミュニケーション機能:相手に要求や拒否を伝えたり、注意を引いたりするなど、伝達の目的を果たす働きである。
模倣行動:他者の動作や音声をまねる行動で、ことばの獲得の土台となる。
PECS:絵カード交換式コミュニケーションのことで、絵カードを相手に渡して要求などを伝える方法を教える指導法である。
共同注意:相手と同じ対象に注意を向け、関心を共有することで、伝え合う力の基礎となる。