正解を3つ選んでください。
正答1・3・5
解説
正解は1と3と5です。
本児は簡単な言語指示は理解できますが、有意味語の表出がない段階にあります。
この段階では、模倣、概念の形成、伝え合う経験の積み重ねによって、ことばの表出の土台を育てます。
【選択肢別解説】
1:○ 手遊び歌は、楽しい雰囲気の中で動作の模倣を引き出せます。
模倣は音声やことばの模倣の前段階として重要です。
2:× 色名や曜日は抽象的な概念で、この段階の子どもには難しい語彙です。
まず身近な物や動作の名前など、具体的な語の理解を広げます。
3:○ コップで飲むふりをする、ブラシで髪をとかすなど、物を機能に沿って使う経験を重ねます。
これにより物の概念が育ち、ことばと結びつく土台になります。
4:× ストーリーのある絵本は、話の流れの理解が必要で、この段階には難しい課題です。
身近な物の絵を指さして名前を言う絵本などから始めます。
5:○ 子どもの身振りや指さしに応じてことばをかけます。
子どもが伝えたい内容とことばが結びつき、伝える意欲も育ちます。
【ポイント】
ことばの表出の前提として、模倣、象徴機能(見立て遊び)、共同注意、伝える意欲が挙げられます。
【用語】
模倣行動:他者の動作や音声をまねる行動で、ことばの獲得の土台となる。
理解語彙:聞いてその意味がわかる語の集まりで、話せる語より先に増えていく。
機能的操作:コップで飲むふりをするなど、物をその本来の使い方に沿って扱うことである。
概念形成:共通の性質をもつものをまとめ、一つの考えとして頭の中に作ることである。
有意味語:特定の人や物、出来事を指して使われる、意味をもった語である。