正答5
解説
正解は5です。
この問題は適切でない指導を選ぶので、○ が答えです。
本児は全盲で、理解できる語彙が状況に結びついた数語にとどまり、言語発達が初期の段階にあります。
視覚以外の感覚で、物や場面とことばを結びつける段階の指導が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 操作すると音が出る玩具は、自分の行動と結果の結びつきを耳で確かめられます。
外界への働きかけを促す指導として適切です。
2:× バスタオルに触らせて「お風呂だよ」と話しかけるのは、触覚による手がかりの利用です。
物と場面とことばを結びつける指導として適切です。
3:× 玩具をしまう位置を一定にすると、本児が自分で探して取り出せます。
見通しをもって行動できる環境づくりとして適切です。
4:× 靴箱にフェルトのマークをつけると、触って自分の場所がわかります。
触覚による目印で、自立的な行動を支える指導として適切です。
5:○ 点字の学習は、話しことばの理解と表出が十分に育ってから始める課題です。
理解語彙が数語の段階では、文字としての点字を学ぶ準備ができておらず、現時点では適切ではありません。
【ポイント】
視覚障害児の言語指導では、触覚や聴覚を通して実物とことばを結びつける経験を重ねることが基本です。
文字の学習は言語発達の段階に合わせて導入します。
【用語】
全盲:光や形がまったく見えない状態を指し、視覚以外の感覚を使って生活する。
点字:6つの点の組み合わせで文字を表し、指で触って読む文字である。
触覚:皮膚や手などで触れた物の感触を感じる感覚で、視覚障害児の学習で重要となる。