正答5
解説
正解は5です。
自閉症スペクトラム障害(ASD)の研究者と、その人が示した概念や理論を対応させる問題です。
【選択肢別解説】
1:× バロン=コーエン(Baron-Cohen)が提唱したのは感覚の障害ではありません。
ASDの中核を「心の理論」の障害とする説を示しました。
2:× カナー(Kanner)は1943年に早期幼児自閉症を初めて報告した人物です。
中枢性統合の弱さを提唱したのはフリス(Frith)です。
3:× アスペルガー(Asperger)は、知的発達の遅れが目立たない自閉的な子どもを報告した人物です。
心の理論の障害を提唱したのはバロン=コーエンらです。
4:× ショプラー(Schopler)はTEACCHプログラムを創始した人物です。
実行機能の障害の説を主に示したのは、オゾノフ(Ozonoff)らの研究者です。
5:○ ウイング(Wing)は自閉症の特徴を「三つ組」の障害としてまとめました。
社会性の障害、コミュニケーションの障害、想像力の障害の3つです。
この考え方がスペクトラム(連続体)の概念につながりました。
【ポイント】
ASDの認知理論として、心の理論障害説、中枢性統合の弱さ、実行機能障害説の3つが代表的です。
【用語】
心の理論:他者の考えや気持ちを推測する能力で、自閉症スペクトラム障害での障害が指摘されている。
中枢性統合:様々な情報をまとめて全体の意味を理解する認知の働きで、その弱さが自閉症で指摘される。
実行機能:目標に向けて計画を立て、行動を調整する認知の働きを指す。
三つ組:社会性、コミュニケーション、想像力の3つの領域に障害があるとする自閉症の特徴の捉え方である。