正答1
解説
正解は1です。
誤嚥を疑うべき臨床所見を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤嚥を疑う所見ではないもの)です。
【選択肢別解説】
1:○ 嚥下痛は、飲み込むときの痛みで、咽頭炎や扁桃炎、食道の炎症や腫瘍などで生じます。
誤嚥を直接示す所見ではありません。
2:× 食後のむせは、食物や液体が気道に入り、咳反射が起こったことを示します。
誤嚥を疑う代表的な所見です。
3:× 原因のはっきりしない発熱は、誤嚥性肺炎の徴候である可能性があります。
誤嚥を疑う所見です。
4:× 喀痰の増加は、誤嚥した食物や唾液によって気道の分泌物が増えたことを示します。
誤嚥を疑う所見です。
5:× 湿性咳嗽は痰が絡んだ湿った咳で、気道に分泌物や誤嚥物がたまっていることを示します。
誤嚥を疑う所見です。
【ポイント】
誤嚥を疑う所見には、むせ、湿性嗄声、痰の増加、発熱、体重減少、食事時間の延長などがあります。
むせのない不顕性誤嚥もあるため、むせ以外の所見も確認することが大切です。
【用語】
誤嚥:食べ物や唾液が声門を越えて、気管に入ってしまうことをいう。
湿性咳嗽:痰が絡んだ湿った咳で、気道に分泌物や異物がある場合にみられる。
嚥下痛:物を飲み込むときに感じる痛みで、咽頭や食道の炎症などで起こる。
不顕性誤嚥:誤嚥しても、むせや咳などの反応が起こらない誤嚥のことである。