正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
言語発達の遅れがある子どもに、語をつなげて文で表現する力を育てる構文指導の進め方を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った指導)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい指導です。
2〜3語文の段階では語の組み合わせを広げることを優先し、助詞の誤用はある程度許容して表出意欲を育てます。
2:○ 誤った指導です。
語連鎖(2語文)の学習に進むかどうかは、理解語彙の数だけで機械的に決めるものではありません。
名詞に加えて動作を表す語なども理解し、2つの語の関係を捉える準備ができているかで判断します。
3:○ 誤った指導です。
指導は意味から語順が推測できる非可逆文(例:「お母さんがりんごを食べる」)から始めます。
動作主と対象を入れ替えても文が成り立つ可逆文(例:「犬が猫を追いかける」)は、助詞や語順の理解が必要で難しいため後にします。
4:× 正しい指導です。
文を作るには述語となる動詞が欠かせないため、動詞の語彙を広げることが構文指導の土台になります。
5:× 正しい指導です。
実物やミニチュアを実際に動かして見せると、文が表す出来事と言葉の対応が分かりやすくなります。
【ポイント】
構文の理解は、単語の意味から推測する方略、語順に頼る方略、助詞を手がかりにする方略の順に発達します。
非可逆文から可逆文へ進むのはこの発達の順序に沿ったものです。
【用語】
構文指導:語を文法に沿って組み合わせ、文を作ったり理解したりできるように促す指導である。
語連鎖:二つ以上の語を続けて表出することで、二語文の基になる。
可逆文:主語と目的語を入れ替えても意味が成り立つ文で、語順の理解が必要となる。
非可逆文:主語と目的語を入れ替えると意味が成り立たない文で、語の意味から意図が推測できる。
助詞:語の関係を示す付属的な語で、「が」「を」などがある。
理解語彙:聞いたり読んだりして、意味が分かる語の全体のことである。