正答1
解説
正解は1です。
知的障害と運動障害を重複する子どもでは、運動障害のために言葉や身ぶりで表すことが難しく、表出だけでは力を正しく評価できません。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない評価方針)です。
【選択肢別解説】
1:○ 適切ではありません。
運動障害があると表出面は実際の力より低く見えやすくなります。
言語理解面をしっかり評価することが重要で、表出面を重視する評価は不適切です。
2:× 適切です。
音声だけでなく、身ぶりや指さし、視線などの表現手段も含めて評価することで、本人のコミュニケーション能力を正しく捉えられます。
3:× 適切です。
偶然の反応と区別するため、刺激に対して確実に繰り返し出せる反応を手がかりに評価します。
4:× 適切です。
重複障害のある子どもは視覚障害や聴覚障害を伴うことがあるため、その有無と程度を確かめておく必要があります。
5:× 適切です。
検査場面だけでなく、家庭や集団の中での日常的なコミュニケーション行動を観察し、実際の生活での力を評価します。
【ポイント】
重複障害児の評価では「表出よりも理解を」「音声だけでなく多様な手段を」「検査場面だけでなく生活場面を」が原則です。
AAC(拡大・代替コミュニケーション)の導入を考える際にも、この評価が基礎になります。
【用語】
言語理解:相手の話した言葉を聞いて、その意味を理解する力のことである。
言語表出:自分の考えを言葉で話したり書いたりして伝えることである。
再現性:同じ刺激を繰り返し与えたときに、同じ反応が安定して得られる性質である。